2025.12.10

インフルエンザとかぜ

結局のところ、どう違うのさ?と思っている方は多いのでしょう。症状としてはかぜもインフルエンザも症状は熱やのどの痛み、鼻水、咳などがでます。これらは一般的に風邪症状、感冒症状と言われるものなのです。一昨日もブログに書きましたがインフルエンザはそれらに加えて、関節痛や高熱、頭痛が現れたりするのです。さらに場合にもよるのですが、食欲不振や全身のだるさも出たりします。インフルエンザの方がはるかにしんどいイメージです。症状の現れ方としてはかぜは比較的ゆっくり出るのに対して、インフルエンザは急激に全身に症状が現れることが多いとされています。かぜ、と私もいっていますが、正式な名称としてはかぜ症候群、感冒、急性上気道炎と言われたりします。かぜの原因ウイルスは、ライノウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなどでその他にも各種細菌が原因となっています。インフルエンザは、インフルエンザウイルスが引き起こす一連の感染症のことを指しております。実はインフルエンザも、かぜ症候群の中の一つだったりするんです。だけど、あまりにも同じウイルスで流行するので別枠になっているイメージなのです。つまりかぜのボスって感じかな?皆さんが外来でご所望されるかぜ薬は、特効薬ではありません。かぜ薬は直接原因菌に作用しないのですから・・・。熱を下げる。鼻水を止める。咳を止める。のどの痛みを抑えるなどの各種症状に効く成分が配合されている複数の薬の集合体なのです。かぜは治らないけれどつらい症状を和らげるって感じなのです。皆さんを騙していたわけではありません!しかも、かぜは必ず治るのです。私はあまり内服しないでおいしいものを食べて寝るようにします。そうです。己の免疫を信じるのが一番だと思います。でも皆さんには希望されればお薬を処方しますから。心配しないでくださいね~次回は、インフルエンザの薬について語らせていただきます。