クレオパトラの秘密
皆さんは蛇好きですか?今の季節はきっと冬眠しているはずです。私の実家は
北海道でも田舎の方で牧場に行く時は結構な頻度で蛇を見かけました。恐らく
アオダイショウでしょう。結構蛇は身近な存在でした。父親は蛇付きで必ず捕まえて
見せてくれるのですが、正直嬉しくなかったです(気持ちが悪いので・・・)。
日本には毒蛇なるものは3種存在するようです。マムシ、ハブ、ヤマカガシです。
この毒蛇たちの持つ毒は主に2種類あって神経伝達を阻害する神経毒と筋肉を壊死させる
出血毒があります。コブラは神経毒の代表であり、ウミヘビも神経毒です。神経毒は
「神経に対して作用する」ので、痛みはそれほどでもなく、穏やかな死になると言われています。
それに対する出血毒は患部が腫れ上がって筋肉が壊死するので激しい痛みに苦しむようです。
日本の3種類はいずれも出血毒です。米国のガラガラヘビやクサリヘビは出血毒なのです。
エジプトのクレオパトラは自分をヘビに噛ませて自殺したことになっていますが、コブラなのか
クサリヘビなのか議論になるようです。映画で見ると大体コブラを使っていますが・・・
一説によるとクレオパトラは奴隷を使って毒の人体研究をやっていた毒のエキスパートとの
説もあります。そのことが事実であれば神経毒のコブラを選択するのが妥当でしょう!
歴史を毒の違いで見直すのも面白いですね。
ヤマカガシの最初の死亡例は1984年の愛知県のヘビ好きの中学生が、ヤマカガシを捕まえて
ナップサックに入れて持ち帰ろうとした時に指を噛まれたようです。日本の3種の毒蛇の
毒を単位重量あたりの強弱で比べるとヤマカガシ>マムシ>ハブということになります。
ですが、1匹あたりの体重はハブのほうが大きいので注入される毒も、ハブが大きく、
致死的な害になるのはハブと言われれています。
教訓として、野生の蛇は触らない!これが大事ですね。